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レビュー

「とんがり帽子のアトリエ」一巻読みっ!【白浜鴎】

投稿日:2017年8月9日 更新日:

今回は白浜鴎(しらはま かもめ)さんによる『とんがり帽子のアトリエ』をご紹介していきたいと思います。
東京藝術大学デザイン科を卒業している作者はフリーイラストレーターとしてアメコミの表紙(マーベル、DC、スターウォーズ等)なども手がけ他作に『エニデヴィ』(全3巻)なども出されています。
本作は圧倒的でゴシックなペン画とも呼べる素晴らしい画力で目も潤います。

とんがり帽子のアトリエのあらすじ

魔法が世界のそこかしこに存在するもその方法は”魔法使い”にしか伝承されない、一子相伝の奥義のような扱いを受けているのがこの世界の魔法です。
そんな不思議で万能な魔法に憧れを持つ仕立て屋の娘「ココ」が魔法使い「キーフリー」と出会うところから物語は始まっていきます。

ココは昔、お城の祭りの時に仮面の魔法使いから「魔法の絵本」と「杖」、そして「魔法のインク」を売ってもらったことがあります。

キーフリーが村に訪れた際、貴族たちの壊れた羽馬車を直すために魔法を使う時、誰にも見られないようにとキーフリーが家を借りて魔法を”描いて”いるところをこっそりココが見てしまいます。

その後、キーフリーが魔法を使う姿を真似て、魔法の絵本の魔法陣をなぞって練習していくと魔法の暴走により、ココの母と家一帯と共に「魔法の絵本」は石と化してしまいます。
その魔法の解くためには元の魔法陣の書かれた本を見つけなくてはならず、ココがキーフリーの弟子となるところからココの魔法使いへの道は始まるのでした。

魔法は本来誰にでも使えるものであった

この世界の魔法は、一定の決まりに沿って特殊なインクを用いて魔法陣を書けば必ず発動してしまう大変危険な術でありました。
それにより多くの争いや暴力が横行してしまった悪い時代が存在したのです。
ですが、魔法使いたちが結託し良識ある魔法使い以外の全ての人間から魔法の記憶を奪い、魔法使いのみが知る門外不出の秘術となったのです。

そんな危険な魔法をいともたやすくココに売りつけたこの「仮面の魔法使い」の行く先を追うのもまた本作の目的のひとつです。
危険な魔法(禁止魔法)ばかりを綴った絵本を普通の人間に流出させようとするその真の目的とはなんでしょうか…

完璧に計算しつくされた構図とコマ割り

画力については言わずもがなですが、読み始めてすぐに気づくのが完璧な構図とコマ割りです。

とんがり帽子のアトリエの掲載当時も話題になっていたようですが、読んでいるとなんというか驚くほど読みやすいんです。
いわゆる無駄ゴマがなく、流れるような気持ちいいいコマ割りはそうそう見られません。
かと思ったらコメディっぽい超ギャグ顔も突然入ってきたりしてメリハリがあります。

絵を描くのが好きな人にもオススメ

魔法陣を発動させるのにはペンで描く必要があるのですが、うまく描けなかったり歪んでしまったりすると魔法の持続時間や発動の方向に影響してしまいます。
そんな時はペンが良くないかもと魔法の画材屋(魔材屋)へ自分にあった道具はないかと寄ってみたりと、ファンタジーにアレンジされた”お絵描きあるある”が所々に出てきてニヤニヤしてしまうこと請け合いです。

ココに禁止魔法を託した仮面の魔法使いの陰謀、ココの魔法の暴走によって石化してしまった母、魔法使いの弟子になるための試験と続々と気になるワクワクイベントが登場中です。
魔法やお絵描きに興味のある方には是非ご覧いただきたい作品となっています。

8月23日には2巻も発売されるので楽しみですね。

>>試し読み!


 

わ~、魔法って描けばいいのか
そんなの簡単チョチョイよ!
…またみほこの下手な絵を見なきゃならないのかぁ~
何か言った?
な、なんでもないよ~



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