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ワールドトリガーが約2年ぶりの連載再開が決定!記念イベントも!

投稿日:2018年10月28日 更新日:

2018年10月15日、『ワールドトリガー』の連載再開が公式ツイッターで発表され、SNSではファンたちの多くの祝福と歓喜の言葉とともに話題に上がり、トレンドのニュースにもなりました。
公式発表によると、明日、2018年10月29日発売の週刊少年ジャンプ48号で連載を再開し、5号連続で掲載した後に『ジャンプスクエア』に移籍して連載を続けるとのことです。

ワールドトリガーとは

『ワールドトリガー』は週刊少年ジャンプで2013年2/25号 (02月09日発売)から連載されています。
連載開始以来、緻密なSF設定やバトルの駆け引き、丁寧な人物描写などが評価され、じわじわとコアなファンを獲得してきました。
2014年には、ジャンプ6/23号 (06月09日発売)でアニメ化が発表され、2014年10月5日から放送が開始し、長期の日曜朝アニメとしても知名度を広げていました。
しかし作者の体調不良による休載が増えるようになり、2016年50号から長期休載となってしまいました。

作品のあらすじ

この作品は、日本の地方都市である三門市を舞台に、異世界からの侵略者であるネイバーとその侵略を阻止する防衛組織ボーダーの戦いを描くSFアクション漫画です。
作者によると主人公は4人で、異世界からやってきた少年空閑游真(くがゆうま)、ボーダーC級隊員の三雲修(みくもおさむ)、修の幼馴染でネイバーにつけ狙われる雨取千佳(あまとりちか)、ボーダーの実力派エリート隊員の迅悠一(じんゆういち)と設定されています。
ストーリーは主に三雲修の視点で描かれていて、空閑との出会い、それぞれの目的や目標を実現するためにボーダー隊員としてチームを結成し、訓練などを通して多くの仲間と出会いながら、侵略者のネイバーとの戦いに立ち向かっていきます。

遅効性SF

この作品のプロモーションで特徴的なのは「遅効性SF」というコピーです。
これは読者からの応募によるキャッチコピーグランプリで大賞をとったものですが、作品の特徴をなかなかうまく表していると思います。

現代日本という身近な舞台で、徐々に異世界からの侵略と戦うボーダーのテクノロジーが描かれていくのですが、まず興味を引くのは特殊なバトル設定で、身体をエネルギー体に変換することで戦闘による死傷のリスクを減らした特殊なバトルが展開されます。
テレビゲーム的ともいえるこの設定では、バトル中に体を切られても痛みは感じず(腕や脚が切られてもある程度戦闘が継続できる)、ある程度体が破壊され戦闘不能になるとその場から緊急離脱できるようなシステムがあったりします。
そのためか戦いに参加する少年少女たちも妙に冷静で、どこかスポーツや部活動のような感覚で外敵と戦っているようにすら感じられます。
しかし原始的な暴力や戦争と違って強烈な負の感情を伴わない分、戦術的思考やそれぞれの戦闘員の工夫が理解しやすく、ある種の現代的なバトルもののリアルさを生み出しているとも言えます。
また、物語の本筋は異世界からやってくる敵と戦うことなのですが、ストーリーでは防衛組織ボーダー内での訓練の様子も詳細に描かれます。
訓練は主にVR(仮想現実)空間での実戦形式で、テレビゲームのように勝敗によるポイントを取り合うことでランクを上げるという表現になっているため、ますます部活動のような日常感があり読者の共感を呼びやすい設定となっているようです。

この作品は、絵柄的にそれほど強烈な個性があるわけではなく、また情感的な演出も比較的控えめな印象なのですが、少しずつ明かされていく異世界の謎や、登場人物たちがきちんと思考していると感じられるような「納得感」のある行動など、魅力的な部分がじわじわと理解できるような作りになっています。
読み進めるうちに少しずつ物語世界にはまっていくという評価が、この「遅効性SF」というコピーで表わされているのではないでしょうか。

また、平たく言うと「正直、序盤はそれほど盛り上がらないけど単行本の4巻あたりからどんどん話が面白くなる」というの読者の評価もあります
初めての人にこの漫画を勧める際は、「1~5巻くらいまでは一気に読んでほしい」という薦め方が良いかもしれません。

休載中の動き

原作の休載となってから、放送していたアニメも連載話数に追いついてしまったため、アニメオリジナルストーリーを入れるなどして継続していましたが、2016年4月3日に終了。
2015年にサービスが開始されたスマートフォンゲーム『ワールドトリガー スマッシュボーダーズ』は、原作休載中のファンにはありがたい公式コンテンツの供給でしたが、2018年2月に連載再開を待たずにサービス終了。
公式供給が無くなったことを惜しみつつ、ワートリファンはじりじりと待ち続ける日々を送ります。
少年ジャンプ関連のイベントなどで(小さく)ワールドトリガーが取り上げられるたびに、作者のイラストやコメント、グッズの話題で盛り上がり、ユニクロのコラボTシャツが出ればまた盛り上がりと、ワールドトリガーファン(ワートリ民などを自称)はまだ同作品の人気の灯が消えていないことをアピールして待ち続けてきました。

公式とは無関係の所でも、ワートリの特設コーナーを設置し続ける書店や、独自にワートリを応援するカレーショップなどの地道なファン活動が行われる一方で、ファンの合言葉は「(原作者の)葦原先生の健康が第一」と妙に理性的というか行儀が良いところが、この作品の雰囲気を反映したファンらしいところです。
焦ることも急かすこともなく、作者の負担にならないようなきちんとした形での連載再開をひたすらに行儀よく待っていたのです。

そんな中、2018年8月あたりから公式が動き始めました。
原作漫画公式のLINEスタンプの発表に伴い、スタンプの案出しについて原作者と担当の間でのやり取り内容が公式ツイッターで明かされ、「葦原先生の体調が戻ってきている……?」という印象を感じたファンが、希望を込めて連載再開の気配をつぶやくなど、読者同士のコミュニティにそわそわとした空気が漂い始めました。
そのLINEスタンプの発売の10月5日にファンが人盛り上がりした直後、連載再開の発表が10月15日でしたので、このころすでに連載再開の発表タイミングに向けて、スケジュールが出来ていたことがうかがえます。

直筆の原作者コメントも

連載再開の発表とともに、原作者直筆の修と遊真のイラストとメッセージも公開されました。
「けっこう前からじわじわと準備してたんですが、ようやく続きを読んでもらえることになりました。
いろいろ便宜をはかっていただいたジャンプ&SQの編集部と、休載中も変わらぬ応援をいただいた読者のみなさまに感謝です。
体に気をつけつつ がんばります。よろしくお願いします」
まさにファンの望む形での再開となったと言って良いのではないでしょうか。

記念イベントも盛りだくさん

連載再開を記念して、アプリ「少年ジャンプ+」で「ワールドトリガー」と同作者の「賢い犬リリエンタール」が100話無料キャンペーンを実施中です。
また、アニメの関連企画として池袋P’PARCO 第Ⅳ支部、及びワールドトリガーボーダー なんばマルイ第一支部にて、11月2日~11月21日の期間で開催されます。

他にも12月7日、8日には新宿バルト9、大阪梅田ブルク7にて、オールナイト上映イベントの開催が発表されています。
なんと新宿バルト9では、空閑遊真役の村中知さん、三雲修役の梶裕貴さん、ヒュース役の島崎信長さん、雨取千佳役の田村奈央さん、レプリカ役の田中秀幸さんらが参加するトークショー付きのオールナイト上映イベントとなっているなど、ファンには要チェックのイベントが目白押しです。

連載再開がこれだけ喜ばれる作品ですので、やはり作品の持つ魅力こそが根強い人気の理由だと思います。
もし初期の頃読んでたけど途中で止まっていたという人や、まだ触れたことがないという人も、この機会にぜひ手に取ってみてもらいたいですね。

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感想:65件


ワートリ……待ちに待ったよ……
続きが気になるところで止まってたからね
アニメも連載再開を待っていたかのように動きだしてる!
週刊5話はストックだろうし、ジャンプSQは月間だから多少負担は減るのかな……
葦原先生の健康が第一



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