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ヨンデミ

レビュー

「惑星クローゼット」一巻読みっ!【つばな】

投稿日:2017年8月8日 更新日:

今回はつばなさんによる『惑星クローゼット』をご紹介していきたいと思います。
百合×SFサバイバルと銘打った今作品、表紙をよく見れば手を繋いだ2人の女の子が触手のようなものに巻きつかれています。
一見、丸顔の可愛らしい絵柄とは裏腹に常に付きまとう不穏さが興味をそそります。

作者つばな とは

2007年に徳間書店『月刊COMICリュウ』の第一回龍神賞 銅龍賞を『子宮と部屋』で受賞しデビュー。
以降、徳間書店を中心に様々な出版社で作品を発表している新進気鋭にして異才のマンガ家がつばなさんです。

記者がつばなさんを知るきっかけとなったのはTwitterで流れてきたコレ。

アイドルマスターシンデレラガールズの代表的キャラクター渋谷凛がミニカーを食べたまま寝てしまうという一見意味不明、
よく考えると何かの事故で幼児退行してしまったようにも見えてどちらにしても不穏なツイートです。

では、そんな不穏な異才 つばなさんが描く『惑星クローゼット』とはどんな作品でしょうか。

惑星クローゼットのあらすじ

話は唐突に見出した”夢”の話から始まり、主人公 杉沢愛海(すぎさわ あいみ)がその夢に囚われていきます。
一度眠ればまるで別の惑星にでも来てしまったような奇妙な”夢”が続き物として現れ、眠りから醒めるまで続きます。
その夢の中で出会った記憶喪失の少女フレア(服に書いてあった単語から愛海が命名)とのやりとりでその夢が遠い惑星で起こっている現実であると分かり、
愛海は夢を見ている間に行くその”惑星”の正体とフレアの存在の謎を解き明かそうと奔走する物語です。

(注:画像中段 左 フレア/右 杉沢愛海)

可愛い絵柄と不穏さ漂う描き込みのコントラスト

今作品魅力は丸顔の可愛いキャラクターとは似つかわしくない、おぞましさも漂う奇妙な生き物たちと細かな描き込み、そして醒めやらない常に付きまとう不穏さです。
現実の人物は可愛らしい絵柄で、夢の惑星に関わる生物は細かく描き込まれその存在感を強く強調されているように感じます。
そのスタイルは伊藤潤二さんや漫☆画太郎さんのそれに似たものがあるのでホラーマンガに興味のある方にも楽しんで読んでいただける作品ではないでしょうか。

百合と謳ってるけど、

帯に百合と謳ってはいますが、たまたま夢の中で出会った2人が協力してサバイバルに明け暮れていてほのかな恋心もへったくれもない状況です。
ただ共闘する少女ふたりが必死に夢の惑星からの脱出を目指す”SFサバイバル”の印象しかないので、色恋などの百合をお求めの方には期待はずれかもしれません。

展開が進むにつれて徐々に侵食し合う現実と夢の惑星の世界、果たして夢の惑星から抜け出せるのか夢の中の世界が現実に溢れ出してしまうのか。
特殊能力もない人並みの女子高生がおぞましいSFの世界に立ち向かうその姿をぜひご覧ください。


夢の中で違う惑星とかワクワクよね!

じゃあその惑星、本当にあるのかNASAに問い合わせよう!

……NASAはこの件に関してはノーコメントだって…

おのれ!また陰謀か!隠蔽か!

マンガの話だよ〜、マンガの話



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